歯がグラグラするあなたへ
歯がグラつく原因

歯周病は、歯肉や歯茎、そして歯槽骨が冒される病気です。 その原因は、歯茎と歯の間にある歯周ポケットに溜まるプラーク。 健康な人であっても歯周ポケットは必ずあるもので、その深さはだいたい1mm程度です。 ですが歯磨きがきちんとされないと、その1mmのポケットにプラークが溜まってしまいます。 プラークが溜まり続けると歯石となり、すると歯周ポケットは歯根へ向かって押し広げられてしまいます。
軽度から中度まで進行すると、徐々に歯のグラつきが見られてきます。 これは歯周病が歯茎から歯槽骨へと進行した証で、歯槽骨が溶かされつつある段階です。 歯槽骨がしっかり歯を支えていれば歯がグラつくことはありません。
治療法(中度)
中度の場合は、歯に付着したプラークと歯石を専用器具「スケーラー」によって除去するスケーリングと、 さらに歯面を滑らかにするルートプレーニングという治療がメインとなります。 歯石は歯磨きでは取ることができないため、専用器具によって徹底的に除去するのです。 また、歯石は一度取っても再度付着するものなので、定期的な除去が必要です。
スケーリング・ルートプレーニングでも治療が及ばない場合は、「フラップ手術」という外科治療が必要になります。
フラップ手術
局所麻酔をしてから歯肉を切開して剥がします。歯肉に隠れていた歯根や歯槽骨を出し、 スケーラーで歯石を除去します。骨が溶けたことでできた歯槽骨の凹凸をルートプレーニングで滑らかにします。 最後に切開した歯肉を元に戻し、縫合します。
治療法(重度)
歯周病が重度まで進行して歯が大きくグラつき膿が出るようになると、歯槽骨はだいぶ溶かされてしまっています。 そのため、重度の歯周病の治療には歯石の除去だけでなく歯槽骨の再生が必要になります。
GTR法(歯周組織再生誘導法)
歯を支えるはずの歯槽骨が溶かされて失われてしまった場合に行う、骨の再生治療法です。 歯肉の内側、本来骨があった部分との間に「遮断膜」を設けて、骨を再生させるスペースを作ります。 骨移植などによって作ったスペースが骨で満たされるよう再生を積極的に誘導します。
最善の選択
歯周病は大きく軽度・中度・重度に分けられ、それぞれに適した治療法があります。 しかし病気の進行度合いや治療の有効性には個人差があり、一概に「この治療法が適している」とはいえないのです。
1人ひとりの口内環境や進行度合いを加味した上での適切な治療を受けるには、 歯周病に力を入れている歯科医師の診断を受けることが一番です。患者様に最適な治療を吟味し実践することができます。 まずはお気軽にご相談ください。
歯茎から血が出るあなたへ
それは黄信号、今すぐ歯科医へ相談を
歯磨きをしているときに歯茎から血が出たことはありませんか? 出血したことがある方は歯周病、もしくは歯肉炎の疑いがあります。 歯茎からの出血は、病状が軽度~中度に進行した場合の代表的な症状なのです。

軽度の歯周病(歯肉炎)
プラークや歯石が付着すると歯茎に炎症が起こり、歯肉が赤く腫れ、歯ブラシなどの刺激によって出血します。 歯と歯茎の間にできた「歯周ポケット」の深さが1~3mmで、歯槽骨(顎の骨)に異常がない場合はほとんどが治療によって完治します。

中度の歯周病(歯槽膿漏)
プラークや歯石が歯に多く付着していて歯茎の炎症が進み、歯がグラついている状態です。 腫れ・出血に加えて膿が出ることがあります。歯周ポケットの深さが4~7mmで、 歯周病菌が歯槽骨(顎の骨)まで侵入して骨が溶け始めていることが考えられます。
軽度・中度を超えて放置しておくと重度の歯周病となり、歯肉が退縮して歯が上下左右にグラつき、 顎の骨の支えがなくなって最終的には歯が抜け落ちてしまいます。そうならないためには、 軽度・中度であるうちに一刻も早く歯周病専門医に相談する事をおすすめします。 歯がぐらついている方はこちらをご覧ください。
治療法(軽度)
軽度の場合は、正しい歯磨き方法の指導と歯石取り(スケーリング)を行って、 歯周病の原因であるプラークを取り除きます。ただしこれは歯槽骨まで進行していない段階のみ有効で、 一度歯槽骨が溶かされるとこれだけでは治癒しません。今以上に進行する前にご来院ください。
※治療には保険適用と保険適用外のものがあります。
